目次
■タイトル:なぜ水を飲むだけで「認知症」が改善するのか (山下哲司作)
介護に関する本を読んでみましたので、私の感想とご紹介です。
「なぜ水を飲むだけで「認知症」が改善するのか」という本を読みました。ばぁちゃんのことを考えて少しでも役に立つ知識や認知症のことを考えるために読みました。また、サブタイトル「1日1.5ℓの水分補給が命を救う」に惹かれ本を購入しました。
<引用元>
■あらすじ(概要)
引用元より抜粋しますが、 ー認知症、おむつ暮らしを遠ざける奇跡のメソッドー リハビリ介護施設を展開する著者が実践し、効果を目の当たりにした、介護法のメソッド。それは一言でいえば、「食事以外に1日1.5リットルの水分補給をしていれば、お年寄りを介護状態から救える」ということ。入院していた老親が退院してきて、介護の手立てがなく悩んでいる家族は多い。一方、通常のデイサービスではリハビリは受けられない。そのミスマッチを解消する「リハビリ介護」の施設を運営する著者ならではの、親を介護から抜け出させるためのメソッドを、「水分補給」の視点から解説する一冊。「第1回KADOKAWA知的生産塾最優秀賞」受賞企画。著者について
●山下 哲司:1986年中央大学商学部卒。国際医療福祉大学大学院博士課程 修士(自立支援介護学)。(一社)日本フランチャイズチェーン協会理事。日本の少子高齢化を社会的課題ととらえ、高齢者介護の問題解決のために学術研究の道に進む。以降、医学的エビデンスが豊富で信頼性の高い理論に基づいたリハビリ・プログラムを採用してFC化、認知症の改善や身体機能の改善で多くの成果を上げている。現在、店舗数ナンバー1の介護を改善するデイサービス『リハプライド』をFC展開し、日本全国で“介護の改善” を実現している。
●竹内 孝仁:1966年 日本医科大学卒業。東京医科歯科大学医学部整形外科所属、整形外科およびリハビリテーション医学を研修。1978年 東京医科歯科大学整形外科講師。1991年 日本医科大学教授。2004年 国際医療福祉大学大学院教授。介護予防・自立支援パワーリハビリテーション研究会会長。日本自立支援介護学会学会長。日本ケアマネジメント学会理事。富山・在宅復帰をすすめる研究会会長。
■目次
1 序章:寝たきりは予防できる 2 1章:水を飲んで寝たきり知らずの人生を 3 2章:しっかり、楽しく水を飲む暮らし 4 3章:寝たきりを防ぐ2つの習慣
■内容の説明と感想
<序章>
ここでは、要介護の高齢者に対して「自立を目指す介護」について語っています。リハビリとケアで要介護状態は改善することでから、「やってあげる」から「自分でできるように」して自立支援介護の考え方と必要性を簡単に語っています。自立とは歩く、座る、立ち上がることを1人でできるようにして①水分摂取、②栄養、③運動、④自然排便の基本ケアを実践・アプローチすることで改善していくことです。その中で①水分摂取が大切で、認知症や寝たきりの予防として普段から取り組みやすいことが書かれています。
<第1章>
この章では、既にご存知のとおり人間にとっての水分を取る大切さが書かれています。生物にとって水はかけがいのないものであり、水分をとる必要性は納得感があります。高齢者だからこそ水を積極的に飲むべきであり、筋肉に水分を行き届かせて寝たきりにならずに且つ認知症予防にもなるということです。また水を飲むことを実践して改善された事例も記載しているので参考になります。
<第2章>
この章では、水を一日あたりどれくらい飲めばいいかが書かれています。一日に必要な水分量は約2.5リットルが必要ですが、食事とかでも1リットルは水分を取得しているので、残り1.5リットルを意識的に取得する必要があります。お年寄りの方が1.5リットルの水を摂るのは難しいので、どのようにして楽に摂ることができるかを書いてくれています。ありがたいことに、水分を取るのはアルコール以外であれば、ジュースやコーヒー、お茶、牛乳などのなんでも良いとのこと。甘いジュースでもいいのかと思いながらも純粋な水を限定していないので、これだとお年寄りの方でも水分を摂りやすく継続しやすいかなと思いました。ばぁちゃんにもぜひ実践してもらおうと思っております。只今、実践中ではありますが・・・。ばぁちゃんは血圧が高いのと血糖値の数値(悪玉コレステロール)が高いので、あまり甘いジュースをなるべく避けるようにしてお茶やコーヒーを中心に飲んでもらっています。 (注)体の状態によって飲み物は選択する必要があるとのことですのでご注意ください。
<第3章>
<第3章> この章では、「寝たきりを防ぐ二つの習慣ー水分摂取に加えて取り組もうー」として大切な二つの習慣を取り上げています。一つは、「運動する習慣」です。寝たきりにならないように基本動作として、自立を支える座る・立つ・歩く運動を常日頃に取り入れて習慣づけておく必要があるとのことです。基本的な体操の例もあげており親切です。(年寄りの方が本を見て実践するのは難しいかもしれないので誰かのサポートと運動を心がけるように促進する人が必要かもしれません) 二つ目は「噛んで食べる習慣」で噛んで予防する「認知症」と「低栄養」です。低栄養素とならない様に栄養のバランスを考えて、特に不足しがちなタンパク質をよく噛んで食べましょうと言うことです。噛むと脳が活性化されるので認知症予防となるようです。
<感想・おわりに>
この本を読んで、誰でも簡単にできるて継続しやすいことが書かれてあり、なんだか取り組みやすくてやってみようと思えました。特に水をとにかく飲んでいれば、大丈夫ではないかと思えてばぁちゃんにも進めてみようと思いました。水を飲むことは当たり前のことかも知れませんが、認知症に対して治療法や薬で明確に効果があり改善されることは現在の医療では見受けられないので、安心安全に進められることで笑にも縋る気持ちでした。今後に期待しながら、水を飲んでもらおうと思います。
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